これです。
息子が「何?」というので、「引っ張ってごらん。」というと、
「お~!ゴムみたいに伸びるわ。えー、これで反物の幅だ!」
幅20㎝足らずの小布。総絞りの着尺の色見本、染あがりの、括ってあった糸をほどいた状態の布なのです。上に写っているのが、反物幅にのしをしたもの(の一部)。
数えてみると、着物の反物幅約38㎝の一列に絞りの粒が46粒並んでいます。3㎝ほどの長さにほぼ6列。着物一反を絞ろうとするとこの粒々を、いくつ括らなければならないのでしょうか。
着尺の長さは13mほどとして、え~っと・・・1300÷3x46x6=119,508 ざっと12万粒!!

プレス機械のようなものでガシャン、なんてやるのではありません。
一粒、一粒、手で、糸で、括っていくのです。
これは四ツ巻というものなので、一粒に木綿糸を4回巻いて絞ります。
まさに、手技の極み!!
今回、弊店で開催中の「新春初絹 襦袢の会&絞りの羽織と羽裏の会」には、京絞り寺田さんの素敵な羽尺もございます。



この、柔らかな濃淡でありながら、立体的な、表情のある染めは、絞りならではのものですね。
軽くて温かい、「はおる、まとう」という衣装にぴったりの素材だなぁと、私は思っています!!
「新春初絹 襦袢の会&絞りの羽織と羽裏の会」 15日(日)まで開催です!!
丸太やのホームページもご覧くださいね!