神戸・元町丸太や

創業は明治33年で1世紀以上に渡り、呉服を専門に取り扱う老舗です。日本古来からの『和』の技術と『思いやり』の素晴らしさを商品や接客を通じて伝えてくれます。着物・呉服に対して敷居が高いと思っている方には逆に必見のお店です。上質の藍染めで造られたTシャツやハンカチは日用使いにも使いやすく使うことで古来からの『和』の技術の素晴らしさを体験できます。一品一品職人の手作業で創られる商品は大切な方への贈り物なので日本全国から取り寄せがあるほど。百聞は一見にしかず。神戸・元町へお越しの際は是非お立ち寄り頂き、老舗のアイデンティティを感じてください。

第2ステージへ!

 先日開催した本友禅「應壽」さんの会で、別染のご注文をいくつかいただきました。
今日は、その内のひとつ、付下げの下絵が描けたとのご連絡を頂いて、
お客様と佐伯さんに再び弊店でお出会い頂き、細かなご相談をしました。

佐伯さんは、実寸大に紙に描いた下絵を持って、朝早く、京都の北区のご自宅からお越しくださいました。

その下絵を体に巻きつけて、
「柄の大きさ、量、裾からの高さ、いかがですか?」




「前袖には、桜の柄を置きました。」


2度、3度裾線を折りなおして当ててみて、ベストポジションを決定しました。

次は、地色です。
「クリーム色とのご希望でしたが、どの色がお好みですか?実際に肌に当てて見てくださいよ。」





「プロの大先生にお任せします・・・face01」と仰いながらも、やはり
「これが好きかな~」と、選ばれると、
「ああ、私もその色が良いと思っていました。」


「この花は、どんな色を挿すおつもりですか?」
「地色を染めて、柄を描き出すと、いいアイディアが浮かぶものなので、
事細かには決めてしまわない方が良いのですが、ここはグレーとかはいかがです?」
「なるほど!いいですね!!face05


こうして一時間近くご相談されて、お客様は満足されてお帰りになりました。



ずいぶんと、熱心に、丁寧に・・・・と思っていましたが、


「別染をする、ということは、お客様の気持ちを汲むことが何より大事なんです。
この段階を、きっちり押さえておくことが大切だと思っています。
クリーム色を選ばれるときも、どの色と迷われているのか知るのと知らないのとでは違います。」

「せっかく別染するのです。『着物に着られる』という言い方がありますが、出来合いの着物を、
どこか自分を着物に合わせて着るのではなくて、この着物をすべてご自分が支配する感じでお召し頂きたい。」


佐伯さんのものづくりの心に触れて、とてもありがたく、
こういうお手伝いができる店だということに誇りを感じ、さらに、がんばらなくちゃ!!と思ったのでした。hand03




天体ショー☆☆

 今日は、ルミナリエですごーーーーーーーーーーーい人で、face07face04face09夕方から荷物を出すにも、帰りの駐車場に行くにも、、車を出すにも・・・・・・・・・face04ふ~・・・でした。
疲れ果てて、ブログも、今日はやめや!!face04
と、思ったのです。




そうだface08!!今夜は満月の皆既月食だった!!!!!と物干しに出て、月を眺めました。



オレンジ色の満月・・・・・・・・・




残念ながら、私のカメラ技術では撮影できず・・・この映像はネットにあった過去のものです。あしからず。face03
ただ、ただ眺めておりましたが、さすがに寒くなって、気を取り直してブログっています。(今23時35分なら、まだ、間に合いますので、ご覧ください!!って、ツイッターじゃないな・・・)


人工の電飾をおしくらまんじゅうで見るより、ロマンがあって良いかも・・

定番おみやげ☆☆☆

 初めてご来店いただくお客様に弊店の場所を説明するときに
「JRか阪神電車の元町駅東口から、南=海側へ徒歩2分ほど。
大丸デパートが見えるスクランブル交差点の西側=右手のアーケードのある商店街が、
弊店のある神戸・元町商店街です。
入ってすぐ山側2軒目が丸太やです。

最後に付け加えて、

ユーハイム本店の向かい側です!」hand03


日本各地にあるユーハイムの、本店はココ、神戸・元町商店街にある!

ココにしかない!!


時々、神戸観光ガイドボランティアの方々が観光客の方々を案内して商店街を通られますが、そのときの案内ポイントのひとつになっていて、団体さんが、弊店に背を向けて立たれるのはちょっと残念face07ですが、
商店街の一人としては、そんなお店がここにあることを誇らしく思います。



その、ユーハイム神戸元町本店限定の美味しさが、アッフェルバウムです。ringo
神戸元町本店オリジナル!ということも理由の一つなのですが、何より美味しいので、弊店が何方かにお土産にするときは決まってこれです!!!
先方さんのご家族や職人さんが、何人いらっしゃるのか解らないときにも、これなら切り分けて食べてもらえるので、バッチリなんです。


甘酸っぱい丸ごとのりんごのコンポートにバウムクーヘンを丸く重ねて焼きあげたました。
丸ごと一個のりんごを包み込むように一層一層焼きあげたバウムクーヘンは
神戸元町本店限定の美味しさです。



呉服屋が、ケーキの宣伝してる~splash
オマケに食べたくなってきた~~~face03icon10


弊店にもりんご、あります!ぶたちゃんがついてますが・・・











丸太やオリジナル
ぶたちゃんてぬぐい
!@750円です。
これも、神戸土産!ココにしかないのはまちがいない!!face03

展示改善作☆

 弊店の展示部長?は息子です。なかなか頑張っております。hand02
とにかく、着物と帯を取り合わせてお見せしたい、丸太や好みの取り合わせをアピールしたい!と努力しております!!
ときどき思うように展示ができなくて、「こんな什器があったらいいのに・・・設備投資して・・・」と、ぼやきますが、「無い袖は振れん」のです。face07

で、頭を使います!!hand03
反物と帯を、本来は、絵羽の着物用の衣桁に掛けてお見せするようにしています。

ナイスアイディアkirakiraだったのですが、バーの位置が低くて、イマイチ恰好が良くない・・・

で、

今回の改善策は、これ!!

黒い艶紙をくるっと巻いてバーのキャップにして紐で丁度良い高さまで吊り上げました。






こちらも!




改良前はこんなでしたが・・・



すっきり、格好良くなったと思いません??
使った費用は、紐代の500円!




あとは、この着物たちとお客様とのご縁を待つだけicon06  なんだけどな~・・・・・・

半襟のかけ方

着物を着ようかな・・・と思ったのに、襦袢に襟がかかってなくてあきらめちゃったface04、というような経験はありませんか?
半襟をかけるのって案外めんどくさいんですよね~icon15
両面テープでぺたっというわけにはいきませんが、丸太やの女将さん流、比較的簡単で、きれいにできるやり方を紹介してみようかな・・・と思います。

用意するもの:襦袢、半襟、縫い針(4~5㎝ぐらいの細めがオススメ)、糸(私は、木綿60番手のミシン糸)
          待ち針6~7本

    再度おことわり;あくまでも私流!!

私は半襟を襦袢の裏側から付けます。(たいがいは表側からとなっています)

 襦袢を裏向けて、台襟の背中心と、半襟の長さの中心をあわせる。








 縫込み分は背中心から肩山まではおよそ2㎝。背中心の位置に
 一本目の待ち針を打って半襟と台襟を添わすように肩山のところ
 まで、左の親指をすべらせる。






      次がポイント



背中心の待ち針を右手の親指で押さえながら、肩山の位置にある左の親指をぐいっと押し下げる!逆に右の人差し指は裏から突き上げるような感じ!

そうすると、台襟に対して半襟が突っ張るような感じになります。


そのまま左の親指を緩めないようにその位置に二本目の待ち針をうち、一本目との間に、半襟の突っ張り具合が均等になるように三本目の待ち針を打ちます。

こうすることで、襦袢を着た時に、襟周りの内側がだぶつかなくてすっきりするのです!face02



残りの半襟を台襟に自然に添わせて端に4本目の待ち針。ここの縫込み分は1㎝弱。台襟は先の方が少し幅が広くなっています。(バチ襟=撥襟) 5本目、6本目は適当に・・・

背中心①から④まで縫います。①~②までの肩周りは半襟を引っ張り気味に、少し丁寧に縫いますが、あとはざっくり、大きい目で縫っても問題ありません。
端を膝で押さえて引っ張り気味にして縫うと縫いやすいですよ。


反対側の半分も同じ要領で縫いつけます。




次は、表にかえして半襟で台襟を包み込むような感じで表側に待ち針を打ちます。背中心をまず決めて、左右に自然に添わせること。こちら側は引っ張らない。



裏側と同じように中心からそれぞれ右へ、左へと縫い付ければOK.。糸を通すのが面倒な方は端からずい~っと縫っていただいても問題ないと思います。大きな針目でぐしぐし縫うもよし。大きくすくってちょいと出し、大きくすくって、ちょいと出し・・・と縫うと、こんな感じに出来上がり!




私はめんどくさがりなので、アイロンはかけませんが、かける時は、縫い目側だけを抑えるように、ふっくらと仕上げましょう。



写真がいまいち・・・・・ご容赦のほど!m(_ _)micon10


「お正月」は、「夏祭りの浴衣」、「成人式」の次ぐらいに着物を着ようかな、と思う時ではないでしょうか?
着方の練習とか、ワンポイントアドバイスとか、お気軽にご相談くださいね。face02


 12月7日はツリー


へ~、He~・・・face08そんな記念日まであるんだ・・・
1886(明治19)年のこの日に、横浜で外国人船員のために日本で初めてクリスマスツリーが飾られたことを記念して作られた記念日だそうです。

我が家では、ツリーを喜ぶ子どももいなくなって、もう何年クリスマスの飾りを出していないだろう・・・・


まぁ、それなりにクリスマスも楽しんでいますけど・・・face02

日本では、クリスマス前後から年末にかけてベートーヴェンの交響曲第9番の演奏会がたくさん開かれます。
今年12月30日には大阪フィルの「第9」演奏回数は、なんと700回目を迎えるとか!face08

Alle Menschen werden Brüder  すべての人々は兄弟となる


実は、私はベートーベンが大好きface05で、数少ない嫁入り道具の一つが、ベートーベンの全作品が収録されたレコード全集でした!face03
やっぱり中でも「第9」は好きです。もう一回だけオーケストラで弾くチャンスを与えられるなら「第9」がいいです!!

というので、丸太やにはこんなハンカチもあります。







ベートーベンの自筆の「第9」のスケッチ(構想を書き留めた楽譜)とサイン、それに初版の楽譜の扉文字をデザインして、本藍で染めてもらったものです。  <@1,260円 >

「歓喜の歌」クリスマスプレゼントにいかがですか?

遊び心が大切☆

丸太やでは、赤札大売出し 歳末和装小物市を開催中です!!

今回は、男物の反物、角帯が良く揃っています。




でも・・・・・・


基本的に男物は地味~で、無地っぽくて、つまらない・・・と思っておられる方!






この反物、ズームIN!





カメさ~ん!face02



もう一つは?






野球のボール、バット、グローブにダイヤモンド!!


渋い顔して、遊び心満点!




弊店の女性のお客様に、タイガースの大ファンがおられるのですが、
「これ着て応援に行く!!!!!」と、
黄色と黒の縞模様の着物をお求めいただいたことがありますが、
この着物に黄色い角帯なんてどうですか?!!・・・・・・・・Bクラスじゃ、やり甲斐もないけどねぇ・・・・・・face07





着物を着るって、やっぱり、楽しくなくっちゃ~☆☆☆!!icon06face03


帯〆の結び方

 弊店では、着物の着方(丸太やおかみさん流)をアドバイスしていますが、意外と、最後の、帯〆の結び方で戸惑う方が多いのです。
ネットでも結構写真や図解で紹介されていますが、どれも正面から見たものなので、自分の手元と見比べても良く分からない・・・?face07

なので、自分が着る時の目線で写真があると、何かの足しになるかな?と、試みてみます。


初めに、帯〆にポイント柄があったり、左右で色分けになっているものの場合は、主になる方を左手に持つようにします。(紅白なら赤、金銀なら金が左手)

 ①帯締めは帯を止める大事なポイントなので、

まず、両手の脇を締めて前斜め下へ突き出すようにして、
背中から脇の部分を締めるようにします。
 




②体の中央で、左右の帯〆の長さが同じになるように揃えます。 






③左手の側の帯〆を右手の帯〆の上にのせる。







④そのままひと結びして・・・


 右手に持った帯〆を上に立てると  
 緩みにくくなります。
 左手は小指の付け根がストッパーの役。










⑤右手の紐を左へ倒すようにして      ⑥左の紐を上から差し込むように通す
 

⑦結び目を人差し指で抑えながら左側を引く。 
     

⑧右側も引いて、紐をきちんと重ね合わせ、両端をはさんで






出来上がり!

・・・・・・う~ん、やっぱり画面で伝えるのはむずかしい!!!face07
帯〆一本持ってご来店くださ~い。face03懇切丁寧に、お教えいたします。face02


丸太やでは、本日から赤札大売出し 歳末和装小物市がスタートです。





いろいろと取り揃えておりますが、中でも付下げ着尺のお値打ち品が良く揃いました!

   

男物も充実しています。






他にも、危うく自分で買ってしまいそうな face03 超お値打ち品もあります!!

ウチの赤札売り出しは上品すぎて、売り出しに見えないんじゃないかと、アピールの仕方を思案中です face07 が、
中身で勝負!ぜひ、覗いてみてくださいね。
お待ちいたしております。

見立てという遊び心

 私たち日本人は、「見立て(みたて)」という遊び心を持っています。

「見立て」とは、ある物の様子から、それとは別のものの様子を見て取ることです。
芸術表現としても和歌、俳諧、戯作、歌舞伎などで広く見られますが、例えば、落語で、扇子を閉じた状態で、ある時はこれを煙管として使ってみせたり、箸に見立てて、蕎麦をすすってみせる、というようなことです。

では、問題です。face02
この帯と帯〆、帯揚げの取り合わせは、何をどう見立てたのでしょうか?





この帯の柄は三角が交互に重なった「鱗紋」です。が・・・・


12月と言えばクリスマス。 
クリスマスカラーは、なんといっても赤と緑と、白と金ではないでしょうか。

赤い帯〆と、緑の帯揚げを合わせることで、鱗の三角を雪の木立に見立ててみました!face03



同じ帯を、お正月を迎えたら・・・・


若竹色の帯揚げと朱色の波の模様の帯〆に変えて、






これで、辰年の鱗模様でバッチリ!!です。face02



あなたのセンスを発揮して、小物の色合わせで、こんな楽しみ方はいかがですか?

丸太やでは、明日から赤札大売出し 歳末和装小物市を開催いたします。


ちなみに、鱗紋は、身を守る、身を固める、との縁起物。厄除けの図柄として使われます。


京の小袖展へ

 息子と「京の小袖展」を見てきました。
小袖は、私たちが「きもの」と呼んでいるものの原型です。桃山時代から江戸時代にかけて日本の服飾文化の中心的役割を担ってきたものです。もちろん、一般庶民が着ていたものではありません。貴族の、あるいは富豪の、衣装です。が、だから、その中に、その時代の最高水準のデザイン力、技術が込められていて、その力量、素晴らしさに、ただただ感動しました。
なんと伸びやかで、なんと繊細で、ち密で、芸術的か!!また、時代、時代でどんどん変化する。まさにその時代の先端のファッションだったのだと思いました。その時代の、現代芸術だったのです。
柄の中には、漢詩や、詩歌が取り入れられたものもあって、デザインと教養が深く関わっていたのだ、とも思いました。求められるからこそ、すごいものが生まれていた。

12月11日まで、京都文化博物館で開催されています。




プロフィール
神戸・元町丸太や
神戸・元町丸太や


家族全員が楽器を演奏しております。演奏会も開催しております。日本が誇る伝統技術と楽器をモチーフにした商品は皆様に非常に喜んでいただいています。一品一品が逸品である自信があります。皆様のご来店を心待ちにしております。このお店の詳細を見る