着物
母からの大島紬
今の季節は乾燥しているので、特に午前中、箪笥の風通しには最適です!
で、ちょっぴり思い出の着物を引っ張り出して着ました!
息子に「お母さんそんな大島持っとったん?」と言われました。

母から譲られた大島紬です。

私が丸太やに嫁いできて間もないころ、
「この大島、仕立て替えして着るか?」と母が出してくれました。
まだ、物の良し悪しもなにも分からなかったのですが、「大島紬は高級品だな・・・」ぐらいに思って、嬉しく頂戴しました。
母とは、身長が10cm以上も違ったのですが、着物はすごいですね。洗い張りをして仕立て直すと、私にも充分着られるサイズになりました。
早速着ていると、
「その、大島は、私が十六でこの店に嫁いできたとき、お父ちゃんが『呉服屋に嫁ぐんやから・・・』って大奮発して買ってくれはったんやで。」
と、ちょっぴり遠い目をして言うのです。

「・・・・あぁ、そんな想い出の、大ヨソユキの着物を下さったのだな・・・」と。

なので、それ以来、問屋さんに行くときなどお出掛け用に、主に着るようにしていました。
少しはモノ創りの大変さが分かるようになって、今見ると、凝った絣の、手間隙の塊みたいな大島です。
でも、だんだん八掛の色が赤いかな・・・と気になりだして、仕舞い込んでいてもかえってもったいないなと、着てみた次第です。
お母さん、お空の上で、「あい変らず化粧もせんとそんな大島着て・・・」って、苦笑してるかな??

丸太やでは、お持ちの着物のお手入れや洗い張り、仕立て替えなどのご相談もお受けしております。
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