御召(おめし)
ただ今丸太やでは、
入学式・卒業式の装い
2月16日(土)~24日(日)
開催中です!2月16日(土)~24日(日)

「なんだかとっても春らしくて、爽やかな感じがしたもので・・・。」と、店に入ってこられた方がありました。
「入学式・卒業式の装いにおススメの着物や帯の会なのですよ。」と申し上げると、
展示してある御召をご覧になって
「色無地ですか?」
「いえ、御召です。」
「御召という名称は知っているのですが、どういったものなのですか?」と、言うお話になりました。
せっかくなので、このページに説明を・・・
【御召】
徳川十一代将軍、家斉が、ことのほかこの生地を好まれ、家斉だけが着用する留柄を作って御召料として献上させたことからその名が付いたといわれています。
正式名は御召縮緬で、生地に「シボ」と呼ばれる「シワ」をたたせた縮緬の一種です。いわゆる縮緬が、横糸だけに強撚糸を使うのに対して、御召は、縦糸にも縒りをかけています。
また、縮緬は白生地に織りあがってから精練しますが、御召はあらかじめ糸の段階で精練し、染色してから織ります。
「縮緬」が、白生地として織り上げられた「後染め」用の生地であるのに対し、糸の段階で色を染める「先染め」の生地であることが「御召」の特徴です。
先染めの織物ではありますが、近年はさらに染めの加工を加えたものも良く見られます。
種類は、産地名を付けたもの(西陣御召、塩沢御召、桐生御召)、組織によるもの(紋御召、通風御召)、糸質によるもの(上代御召)など数多くあり、それぞれ特徴があります。
生地がシャキッとしていて裾捌きが良く動きやすいので、着崩れしにくい印象です。
縮緬や、綸子よりコシがあり、紬よりはしっとりとしていて、着心地がとてもよく、今回ご提案の様にフォーマルにお召し頂くのにピッタリです。
が、お洒落な染め帯などを合わせるとカジュアルにも使えるので出番の多い着物になりますよ。
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