神戸・元町丸太や

創業は明治33年で1世紀以上に渡り、呉服を専門に取り扱う老舗です。日本古来からの『和』の技術と『思いやり』の素晴らしさを商品や接客を通じて伝えてくれます。着物・呉服に対して敷居が高いと思っている方には逆に必見のお店です。上質の藍染めで造られたTシャツやハンカチは日用使いにも使いやすく使うことで古来からの『和』の技術の素晴らしさを体験できます。一品一品職人の手作業で創られる商品は大切な方への贈り物なので日本全国から取り寄せがあるほど。百聞は一見にしかず。神戸・元町へお越しの際は是非お立ち寄り頂き、老舗のアイデンティティを感じてください。

紫紘(しこう)株式会社

19日(土)から開催の「帯の紫紘」展では、西陣織の見事な帯を取り揃えます。

その、「紫紘株式会社」のお話を、すこし・・・・

紫紘(しこう)株式会社

 「紫紘株式会社」は山口伊太郎氏が創業された「西陣織」の織元です。
山口伊太郎氏は15歳の時から「西陣織」の製作に携り、平成19年、享年105歳で逝去されるまで精魂こめて織物製作を続けられました。「西陣織」の織元として、図案の美しさ、技術の確かさで高い評価を受けてこられました。

この大きな暖簾に染め抜かれた模様は、「源氏香」のひとつ、源氏物語第五帖「若紫」の印です。

そのことからも、山口伊太郎氏が、「源氏物語絵巻」の文学的にはもちろん、美術品としての素晴らしさにも憧れにも似た想いをお持ちだったのではないかと、勝手ながら推測するのですが、「源氏物語絵巻」を紙よりも強い織物にして、さらに永く後世に残すべきと思われたのではないでしょうか。もてる技術を全てつぎ込んで、毛筆の文字はもちろん、姫たちの髪の毛一本にいたるまで、「西陣織」で表現した「源氏物語錦織絵巻」全四巻を創作されました。
70歳に着手して、35年間、死の直前まで自ら製作に携られ、亡くなられた翌年、奇しくも源氏物語千年記の年にあたる平成20年に完成したのです。

さらに、織りあがった錦織絵巻は、伊太郎氏の遺言により、「日本にジャガードの技術を伝えてくれたフランスに御恩の御礼として献上」され、仏ギメ国立東洋美術館に収蔵されています。

錦織絵巻の現物をご覧いただくことは叶いませんが、見事な袋帯の、ち密な織で表現される「王朝の雅」をご覧いただければと思います。



今回、「紫紘」さんとのご縁が、再び繋がったのは、伊太郎さんのお孫さんが、弊店を訪ねて来て下さったことがきっかけです。

そのあたりのお話は、また、次回ということで。

今日はここまで・・・・

この記事へのコメント
あなたのブログは非常に興味深いです
Posted by sbo at 2013年01月13日 04:25
sbo様:コメントをありがとうございます!これからも、ぼちぼちと、頑張ります。また、読んでやってくださいね。
Posted by 神戸・元町丸太や神戸・元町丸太や at 2013年01月14日 01:08
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