小山憲市さん

今までにたくさんおしゃべりした、小山さんの言葉を思い出してみました。
「自然の中にはいろいろな色や空気や音があります。 糸を選び色やガラを付け着る方を演出するきものや帯をどう表現して作るか・・ 私のものづくりのテーマでもあります。」
「紬を織る時、経糸をどうするかで決まる部分がとても大きいのです。織りだしたら変えることができませんから。本当にこれで良いのか、一晩中でも考えます。」
「古い上田紬の資料を見せていただいたことがありました。本当に素晴らしい織物で先人がこんなスゴイものを作っていたというのは驚きだったし感動しました。 なんとかその風合いを再現できないかとずっと試してきたんですが、 手引きの座繰り糸を作られる所に協力していただいてやっとこういう紬が織れました。」
「前を見ることも大切ですけれど、後ろを振り返る、というのも大事です。着物が着る物として着る人を和ませ華やかせた時代、 作り手が着られることを前提に着心地や着晴れに心を砕いた時代、 そんな時代だけが生み出せた逸品の織物、 その織物を今という時代に再現したい。」
「あくまで着手が主役、自分を押しつけないように、 でも一歩手前でやめるのは結構むづかしいです。」
小山さんの織るという行為は、「織りあがった紬をお召しになる方が幸せになる」という目的のためなのだな・・・と思います。だから、素敵なんだ!
丸太やのオリジナルとして創ってくださった着物や帯も、



今までに、たくさんのお客様にお求めいただいた、着物や帯も、
みんな、
お召しになる方が幸せな気持ちになってもらいたい、と創られたものばかりなのです。
誠心誠意、小山さんにピッタリの言葉。
惚れ込んでいます!!
11月3日からです。「信州上田紀行 小山憲市 織個展」ぜひ、ご予定下さい。
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