感じよう!考えよう!!
広々とした敷地内に、美術館や、登り窯、野外ステージにログハウスが点在しています。
オブジェがあちらこちらに在って、でも全体には大自然が圧巻している。かもが泳ぐ池もあれば、神社まで!
公園内のそこここにある作品に触れ、美術館でも、素晴らしい絵と、それを蒐集された方の熱い思いに触れ、なにより大自然に包まれ、日々の憂さに、曇りがちな、美しきものに素直に感動できる心を洗われる気分でした。

最終日は、午前中、真田幸村の歴史館を訪ねました。
戦術、知略に長けた武将というイメージですが、幸村だけではなく、上田の地の鍛冶屋も医者もみんな常に考え、新しいことを思いつき、工夫し、生活に戦術に活かしていたのだと、思いました。
真田父子は、関ヶ原の戦いで負けた後、14年にわたり紀州九度山に蟄居させられますが、その間にも、家来に、今に伝わる真田紐を組ませて生活の足しにさせたり、薬売りなどの行商で世情を調べさせたり、実に、常に考え続けた人だと、感じ入りました。
古城あとは六甲山頂とほぼ同じ高さ、緑をわたって心地良い風が吹いていました。
最後に尋ねたのは、松本市郊外の三才山で草木染の紬を織り続けておられる横山俊一郎さん。

「世の中が何とも危なっかしい!日本は一体どうなるんだ、と、考えちゃうよ。
みんなもっと真剣に考えて、考えて生きなくちゃ、ダメじゃないの?
そんなこと考え悩まずに、一心に良い紬を織ることだけを考えたいのに・・・・・・」
「もっと感じよ!常に考えよ!!」夏の旅の最後に出された人生の宿題のようです。
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