伊藤岱玲・由起 夫婦展
毎日の暮らしの中で、器は、食器、花器、酒器など、無くてはならない存在ですね。
大ざっぱに「焼き物」と言ってしまうことも多いですが、「陶器」と「磁器」とに分かれます。
陶器は土がバクテリアなどの作用でねばり気をおびた「陶土」を焼いて作られますが、素焼きの状態で褐色の土の色、土のぬくもりという感じがあって、素朴な味を大切に、絵付けをしない物も多く見られます。
一方、磁器は石が細かく砕けて粘土質になった「磁土」を焼いて作ります。焼き上げる温度が、陶器より高くて、硬くて薄い物が作れます。また、磁器の地肌は、白くて表面がなめらかです。細かい絵付けが映えるのも特徴の一つです。
伊藤岱玲さん、由起さんご夫婦が作っておられるのは「磁器」です。岱玲さんが絵付けまで全てされることも
もちろんありますが、絵付けを奥様の由起さんがされることも多く、今回は、夫婦展といたしました。
岱玲さんがろくろをひいて器の形を作り、素焼きしたものに、由起さんが絵付けします。

さすが、日本画を勉強された奥様!繊細な花の柄が見事です!!
これを、もう一度焼きあげます。すると、灰がかったブルーは見事な藍色に、白はますます透明な白に焼きあがります。
正に夫婦の合作。

今時お茶碗は100円でも、買えます。
でも、
伊藤さんのお湯呑でお茶を飲んだ息子曰く、
「持った感触、口に触れる感触で、お茶の味まで違っておいしく感じるわ~!

食べるということ、飲む、呑むということを、お気に入りの器で、ちょっと大切に、味わいませんか?
「暮らしの器 伊藤岱玲・由起 夫婦展」28日土曜日から開催です。
是非、ご覧ください。
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