木戸源生 別染受注会
初日は、朝一で、お母様の残された白生地を染めて欲しい、というご注文でした。
その昔は、贈り物に白生地、ということも良くありましたし、「初絹」といって、お正月のお祝儀で、その年に使うだろう着物の生地をお求めいただく風習もあり、白生地の状態で、手元に反物があるのは、珍しいことではありませんでした。別染するということが、身近にあったのです。
「良い生地です。少し生成りに戻っていますし、縮んでますけれど、練り直しをすれば問題ありません。」
とのことで、羽織に染めていただくことになりました。

ご自分の好みで別染すると言うのは、もちろんハイリスクな面があります。「こんなつもりじゃなかったのに・・・。やっぱりあるものから選んだ方が安全・・・」と、
近年はだんだん別染することが減って、巷には八方美人のどこにでもある商品ばかりになってしまったのです。
でも、こうして、実際に染めてくださる方とお召しになる方が直接出会って、好みをしっかり話し合って頂くと、作る方も、はっきりしたイメージが湧いて、力も入ります。
この度は、「槍梅;やりうめ」の柄で染めさせていただくのですが、木戸さんから
「梅の木の根元に笹を描きましょう。そして、肩裏に松を入れて染めましょう。ひとひねりある松竹梅ですよ!」との、ご提案をいただきました!!

想像するだけでワクワクしてしまいます。

もうお一人、「デンファレ」の花で、付下げを染めるご注文もいただきました。

こちらも、とっても素敵なものになりそうです!!
別染受注会は24日(日)までですが、丸太やでは、いつでもご相談に応じます。
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。