「藤娘」その後

「藤娘」は、日本人形や羽子板の押絵でご存知の方も多いかと思いますが、もともとは、大津の名物で又平という絵師が作ったと言う戯れ絵、大津絵の画題の一つだそうです。かつぎ娘、藤かつぎ娘ともいい、娘が黒の塗り笠に藤づくしの衣装で藤の花枝を担ぐような姿で描かれています。
その大津絵に題をとった歌舞伎舞踊や、日本舞踊の「藤娘」は人気の演目のひとつ。
絵から抜け出した、あるいは藤の花の精の娘が、意のままにならない男心を切々と嘆きつつ踊るというものです。
昨日、佐伯さんに教えていただいたのですが、この藤の花がミソでした!

ざっと、こんな風に描かれているのですが、花がイの字になって10個並んでいます。
そして花の房の最後はしの字(反転の場合もあり)。
その心は!
イ10し=いとし=愛しなんです。

江戸時代の日本人のセンスを垣間見たのでした!
今年の初夏のラブレターは、ぜひ、藤の花で!!

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