反物から着物を想像する
弊店が、昨年出会ってとっても気に入っている綿ちりめんの「きはる」です。
反物の状態でお求めいただく時、弊店が心がけることは、とにかく、お客様と一緒に、出来上がりをできるだけ具体的に想像して共有すること。
例えば、
この度お目に留まった反物はこちら。

グラデーションではあるけれど大きな縞模様です。
「もう少し太い細いの変化があればいいのに・・・」とお客様。
ところが、着物の身頃は、反物の幅に衽がプラスされるので、身巾を測って布をのせてみると・・・

こんな風になって、縞に変化ができました。
「衿の柄は、どう出しましょう?」
「このグラデーションを活かしたい!」

後ろは、帯の下がすっきり濃い色の方が良いのではないか、ということで、こんな風に。

といった具合です。
実際にお顔に当てて、体にも巻いてみて、出来れば帯ものせて見て・・・
こんな着物に出来上がるんだな、と、楽しみが膨らんでいただけたら何よりです。

出来上がりのイメージ。(合成写真ですから、あくまでも、イメージでこの通りにはなりませんが)

いかがでしょうか?
この夏、浴衣を買う折など、ちょこっと、頭の片隅に記憶しておかれると、良いかもしれませんよ!
同じような柄の反物でも、お客様それぞれに、違った雰囲気の着物に仕上がるのも着物の持つ不思議な力だなぁと、思いながら、ご相談にのらせていただいています。

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