現代の柄を古典技法で!
辻が花染は、残された資料も現存する小袖もとても少なく、まだまだ解らないことも多いのだそうですが、
福村さんは、残されている古裂のレプリカも染めてみておられます。

ただ、当時の技術の完全な再現、完全な復刻は難しい!
当時は、現在の化学染料ではなく、草木を煮出して作った染料を使う草木染めであったこと、生地も今よりずっと薄くて羽二重のようなものだったし、糸にしても、木綿が日本に定着したのは江戸時代に入ってからのことなので、当時は麻糸で絞っていたことが解っています。
化学染料も木綿糸もなかった時代、それはどれほど気が遠くなるような作業だったことか、想像もつきません。にもかかわらず、美しい辻が花をつくった当時の職人の技術は、計り知れないものがあります。
絵柄を付けるのには、あまりに不向きに思える技法なのですが、それでもやはり、この辻が花の技法にしかない表現力というものがあって、福村さん親子は、そこにこだわってものづくりをされています。
この度、丸太やでの個展開催にあわせて、「丸太や=音楽モチーフ」と、こんな素敵な新柄を染めてきてくださいました!!

弊店のオリジナル袋帯と取り合わせて展示しています。

息子の付けた題は「Spring Sonata 」 やっぱり春のイメージですね~ ♪ ♪ ♪

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