神戸・元町丸太や

創業は明治33年で1世紀以上に渡り、呉服を専門に取り扱う老舗です。日本古来からの『和』の技術と『思いやり』の素晴らしさを商品や接客を通じて伝えてくれます。着物・呉服に対して敷居が高いと思っている方には逆に必見のお店です。上質の藍染めで造られたTシャツやハンカチは日用使いにも使いやすく使うことで古来からの『和』の技術の素晴らしさを体験できます。一品一品職人の手作業で創られる商品は大切な方への贈り物なので日本全国から取り寄せがあるほど。百聞は一見にしかず。神戸・元町へお越しの際は是非お立ち寄り頂き、老舗のアイデンティティを感じてください。

模様のおはなし

台風12号の影響で大雨の日曜日・・・被害がこれ以上広がらならないことを祈ります。

さて、只今「丸太や」では「慶祝の装い」という催しを開催していますので、それにちなんだお話を・・・

貝合わせという遊びをご存知でしょうか?
平安時代以来の貴族の遊びで、蛤の貝殻を使った神経衰弱みたいなゲームです。蛤は二枚貝の中でも噛み合わせに強い歯があって、他の貝とは合わないのだそうです。そのことが、強い結びつきのシンボルとなって吉祥文様の一つとなっています。
その貝を収めておくのが貝桶です。貴族の間だけではなく、武家社会でも、結婚の縁起物として婚礼調度の重要なものの一つでした。この留袖の柄がその貝桶です。

模様のおはなし



周りに描かれた模様にも意味があります。
まずはこの柄。

模様のおはなし



円周の四分の一ずつを交錯させた連続模様で『七宝繋文(しっぽうつなぎもん)』とよばれています。円が四方に繋がって、さらに縦横に拡がるところから「十方」の意味を持つと考えられ、音の似た「七宝」になったといわれています。
円=縁、良いご縁に繋がるようにとの願いが込められています。

さらにこの柄は『青海波文』。

模様のおはなし



大海原を表現する模様です。周りを海に囲まれた日本人にとって、海は特別な関わりを持つもの。神秘に満ちた海、豊穣をもたらす海は幸福を呼び起こすものとしてやはり吉祥の模様なのです。

こちらの袋帯にも『七宝繋文』と『青海波』の柄がつかわれています。

模様のおはなし



いずれの模様も平安の時代にすでに意匠としてあって、今に伝えられているのです!

留袖や袋帯の吉祥模様の数々、遠い遠い昔から変わることのない「幸せを願う心」を身にまとうのですね。
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プロフィール
神戸・元町丸太や
神戸・元町丸太や


家族全員が楽器を演奏しております。演奏会も開催しております。日本が誇る伝統技術と楽器をモチーフにした商品は皆様に非常に喜んでいただいています。一品一品が逸品である自信があります。皆様のご来店を心待ちにしております。このお店の詳細を見る