神戸・元町丸太や

創業は明治33年で1世紀以上に渡り、呉服を専門に取り扱う老舗です。日本古来からの『和』の技術と『思いやり』の素晴らしさを商品や接客を通じて伝えてくれます。着物・呉服に対して敷居が高いと思っている方には逆に必見のお店です。上質の藍染めで造られたTシャツやハンカチは日用使いにも使いやすく使うことで古来からの『和』の技術の素晴らしさを体験できます。一品一品職人の手作業で創られる商品は大切な方への贈り物なので日本全国から取り寄せがあるほど。百聞は一見にしかず。神戸・元町へお越しの際は是非お立ち寄り頂き、老舗のアイデンティティを感じてください。

衣替え

 今日は旧暦の9月1日、ということで、衣替えのお話を・・・

江戸時代、幕府は公式に年4回の衣替えで出仕することを制度化していました。
旧暦の4月1日~5月4日・・・袷(裏地の付いた着物)
   5月5日~8月末日・・・帷子(かたびら:裏無し単衣の着物)
   9月1日~9月8日・・・
   9月9日~3月末日・・・綿入れ(袷の表地と裏地の間に綿を入れた着物)
一般庶民もコレに従った、といいますから、今日から袷!!だったのです。
昔はよほど寒かったんでしょうかね?

そもそも衣替えは、平安時代の宮中の行事から始まったことで、その昔は着物の種類も色々は無くて、夏用と冬用だったそうです。

明治6年の元旦から太陽暦になって、衣装も役人の制服が洋服になり衣替えも
太陽暦の6月1日~9月30日が夏服、10月1日~5月31日が冬服と制定されました。

 さてさて、弊店は呉服やなので、肝心、現代の着物の衣替えの話。
今でも、お茶の世界など暦どおりを尊重する場もありますが、現在は、みんな一斉に衣替え、ということは言わなくなりました。

夏へ向かっての衣替えのお話はまた後日ということにして、目の前に迫った冬支度ですが、
お彼岸を過ぎてようやく単衣を着ようと思える気温になったのに、10月1日から冬物で、袷です、とは酷ですね。お茶席とかでなければ、学生服の移行期間と同じで、10日から2週間ぐらいは単衣もありだ、と思っています。ただ、季節は先取りがお洒落というのも確かにいえますので、いつまでも夏を引きずらずに、晩秋の装いを楽しむようにしたいですね。着物は表生地と八掛(袖口、裾周りの裏地)の色合せが楽しみの一つでもあります。

衣替え


衣替え




気温によって、中に着る襦袢を単衣にしたり袷にしたりして加減します。



「めっちゃかわいいセーター買ってん!早く着たいねんけどな~」街角で聴こえてきた若いお嬢さんの声。「あの袷の着物、早く着たいなぁ・・・」

お洒落をすると、見て!見て!の心で、背筋が伸びて、健康にもいいですよ~。
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プロフィール
神戸・元町丸太や
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家族全員が楽器を演奏しております。演奏会も開催しております。日本が誇る伝統技術と楽器をモチーフにした商品は皆様に非常に喜んでいただいています。一品一品が逸品である自信があります。皆様のご来店を心待ちにしております。このお店の詳細を見る